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2007年 08月 27日
「生徒を集めるためなら何をしてもいいんですか」 「『いい学校だから』と思って入学させたのに……。取り返しがつかない」 私立大阪学芸高校(大阪市住吉区)が開いた保護者らへの説明会は、憤りの声が渦巻いた。「誇大広告にだまされた」と言い切った保護者もいた。 私立高校が生徒の大学受験料を負担して有名私立大の合格実績を水増ししていた問題で、最初に水増しが明らかになった学校だ。説明会は、問題発覚直後の7月下旬に開かれた。 同校が受験料負担制度を導入したのは、2002年度の入試からだ。当時は定員割れに陥っていた。改革の決め手として進学校化を打ち出し、関西のブランド私立大の「関関同立(関西学院、関西、同志社、立命館)」に100人合格の目標を掲げた。 00年度は22人だったその合格者が、05年度114人、06年度144人となった。しかし、その多くは、優秀な一部生徒の受験料を負担して大学入試センター試験だけで合否を判定する入試方式に出願させて稼いだものだった。 大学受験では多くの受験生が複数の大学、学部・学科を受験する。結果的に例えば1人で「10」の合格を得る生徒もいるが、高校側はこれを「合格者10人」と延べ人数で発表する。「ウソの数字ではない」(私立高校校長)というが、実態を正確に示してはいない。 なぜ、延べ人数を使うのか。問題発覚後、大阪府内の主な進学校28校にアンケートしたところ、「他校に合わせている」「週刊誌が大学合格者数を掲載する際に延べ人数を使うから」などの答えにまじって、「実績をよく見せたい」と本音を明かした高校もあった。 延べ人数の中に、浪人生が含まれていることを明記していない高校も多かった。「常識だ」と主張する校長もいたが、現役生と浪人生の区別ははっきりさせるべきだ。 今回の問題を巡っては、「合格実績に振り回される生徒・保護者にも問題がある」との意見もあるが、学校案内などの限られた資料で学校を見極めるのは難しい。生徒・保護者がものさしの一つとして大学合格実績を見るのはむしろ当然だろう。 高校選びは時に人生も左右する。だからこそ保護者は「少しでもいい学校に」と願い、3年間で数百万円にも上る高額な授業料を納める。そうした親心につけ込む高校側の姑息(こそく)な姿勢こそ責められるべきだ。 少子化で生徒が減少する中、経営努力を否定するつもりはない。進学校化も方策の一つだろう。しかし、保護者や生徒たちを欺くような行為は許されない。卒業生の進学先の実数を公表するのが一番フェアなやり方だと思う。(井下洋) (2007年8月25日 読売新聞)
by elmomle
| 2007-08-27 17:38
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